サーバー障害にはどのようなものがありますか?その原因や対処法は?

システム、Webサービスなど、ネットワークを利用した仕組みの大本には「サーバー」が存在します。クラウドサービスの普及により外部サーバーを利用している企業は増えてきていますが、オンプレミスのならではのメリットから自社サーバーを利用している企業も少なくありません。自社サーバーを利用している場合、サーバーの障害に関しても自社で対処する必要があります。
サーバー障害は、さまざまなリスクにつながることから、迅速に対応しなければなりません。こちらでは、サーバー障害による影響や、主な原因、代表的な対処法についてお話します。

サーバー障害とは?発生することによる影響

サーバー障害とは、その名のとおりサーバーに障害が起きることです。コンテンツ、アプリケーション、ネットワーク、OS、ハードウェアなどさまざまなレイヤーで起きる障害が、サーバー障害として総称されています。

WebサービスやWebサイトに企業活動において重要な役割を担うようになった現在、サーバー障害が起きると以下のような影響が考えられます。

・販売機会損失

ECサイトにおけるサーバー障害は、そのまま販売機会の損失に直結します。決済やカートのシステムに問題が起きていると、ユーザーは買い物ができません。また、障害によりページの遷移が遅くなると、ユーザーが離脱してしまうことが多くなります。

・ブランド力低下

Webサイトはブランディングの顔として機能しているため、障害によってサイトの閲覧に不都合が生じている期間は、ブランド力の低下は免れません。提供しているサービスがWebやITとの慣例性が強い企業ほど、Webサーバーの安定性には留意しておく必要があるでしょう。

・自社内オペレーションの作業効率低下

社内システムを利用している場合、サーバーの障害で作業効率が大きく低下してしまいます。システムにオペレーションを依存している企業ほど、注意が必要です。

・関係機関への賠償・補償責任

サーバー障害によって提供しているサービスの稼働に悪影響が出た場合、ユーザーに対して何らかの責任を追わなければならない可能性があります。また、単純にシステムトラブルによるオペレーション効率低下が、関係機関の信頼を損ねてしまうかもしれません。

サーバー障害の主な原因

サーバー障害の代表的な原因についてご紹介します。

・外部からの攻撃

いわゆる「サイバー攻撃」と呼ばれるような悪意ある外部からの攻撃により、サーバーに障害が起きることがあります。攻撃の種類としては、大量のトラフィックを発生させて障害につなげる「DDoS/DoS攻撃」が代表的です。DDoS攻撃のトラフィックで混乱しているサーバーに、別の攻撃をしかける例も確認されています。

・ハードウェアの故障

24時間稼働を続けるサーバーは、常に熱を帯びていることからパーツの寿命が短いと考えられています。また、地震や停電などで起きた物理的なダメージが、サーバー障害につながることもあります。

・システムの不具合

OSの立ち上がりトラブルは、そのままサーバーの障害に直結します。また、メンテナンス時の設定ミスにより、サーバー障害が起きるケースもあります。

サーバー障害に対して早急にするべき対処・対応

サーバーを利用している以上、障害の可能性は常につきまといます。障害時には迅速に対応し、速やかに復旧を目指すことが大切です。サーバー障害への対応として代表的な例をいくつかご紹介します。

・障害時用サーバーへの切り替え

障害時時用のサーバーをあらかじめ用意しておけば、障害時にユーザーへと逓信の原因や再開見込みについてアナウンスする「ソーリーサーバー」として利用できます。障害発生時、スピーディーに切り替えを行うためには、障害時用サーバーをスタイ倍モードにしておく必要があります。

・クラウドサービスの利用

トラフィックの増加を予測しタイミングに応じてクラウドサービスを利用すれば、サーバーダウンを防ぐことができます。利用した分だけ料金が発生するクラウドサービスの利用が、負荷分散の手法として人気です。

・ロードバランサーの活用

ロードバランサー(負荷分散装置)を用いれば、障害発生時に任意のサーバーへと自動で切り替えられます。分散先としては、事前に用意しておいたソーリーサーバーや、オリジナルのサーバー内容をミラーリングしたミラーサーバーが一般的です。

まとめ

システムを利用している企業であれば、例外なくサーバーの障害対策が必要です。日頃の監視から負荷のかかるタイミングを予測しておくことは重要ですが、防止策をいくら講じていたとしても障害は起こり得ます。

サーバー障害は今回ご紹介したような大きな損失に発展し得るためスピーディーに対応を行い、被害を最小限にとどめることが大切です。Webサービスを提供している企業、あるいは社内システム利用している企業の方は、今一度自社のサーバー障害対応体制について見つめ直してみてはいかがでしょうか。

この記事の著者

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