リソース不足の中、約1か月でシステム運用監視サービスを導入。高品質のまま、コストを大幅削減
Wellier株式会社様「キューピーコーワ」などの医薬品でおなじみの興和株式会社を中核とする興和グループに属し、セルフケアをサポートするサービスの開発などを行っている企業です。
『生活者個々のWell-beingを実現すること』を理念とし、興和オリジナルの健康増進アプリ「
導入の背景
急ピッチでの運用体制の切り替えを迫られ、全てを外部に任せたかったー
今回、
IH Conciergeは興和が開発したもので、そのアプリ開発チームのメンバーと、親会社で興和グループのITコンサルティングを担うSUNITEDの子会社として立ち上げたのが
ーそのプロジェクトでは、どのような課題があったのでしょうか。
コストの問題が大きかったです。元々IH Conciergeのシステムは開発から運用、コンサルまでほぼ丸ごと外注していたため費用がとても高額で、継続発注するのが難しい状況でした。一方で、運用の質を妥協することは許されません。IH Conciergeの開発は大手企業や自治体様も巻き込んだプロジェクトだったので、24時間休まず問い合わせを受けるなど、求められるサービスのレベルが高かったのです。
ー社内で運用監視をまかなうことは検討されましたか。
運用監視に関しては知見が多くなかったのと、他のサービスの立ち上げなどやるべきことが山積みだったので、社内でIH Concierge用のリソースを確保する余裕はありませんでした。加えて、システム切り替え完了の期限も迫っていました。私が入社したのが2022年7月で、その2か月後の2022年9月にはIH Conciergeに運用監視システムを導入する必要があったのです。
クオリティは落とさず、コストは抑えたい。しかし、リソースもなければ時間的な余裕もないという切迫した状況下、できればシステム運用監視専門の企業さんに全てをお任せしたいという思いが強くありました。
選定理由
万全のセキュリティと適正なコスト、高い専門性から信頼できる企業だと判断ー
親会社のSUNITEDの代表からの紹介でした。以前
過去にお付き合いがあったとはいえ、どれくらいのレベル感でやってくれるかについては未知数でした。最初は不安でしたが、とにかく時間がなかったので、まずはトライアル的に
ーどのような懸念があったのでしょうか。
一番気になっていたのは、セキュリティ面です。弊社がISMS認証を取得しているので、システムの運用監視をお願いする企業さんも、最低限ISMS認証とPマーク付与認定はされているところが良いと考えていました。DTSさんはそこをクリアしていたのと、社内の委託先評価でも問題ないと判断されたため安心しました。
ファシリティの面でも、
セキュリティ以外の観点だと、コストに関しても最初は不安を感じていました。私は運用監視サービスの導入が初めてだったので、相場感については自信がありませんでした。しかし経験がある他のメンバーや代表に見積りを確認してもらったところ、内容・品質に対して適正なコストという反応でした。今回は、
ー運用監視については知見がなかったとのことですが、問題ありませんでしたか。
フローやスクリプト整備のフェーズでは、社内的には7割くらいの完成度かもしれないという状態でおそるおそる手順書を提出したのですが、内容がまとまりきっていないパートを切り分けてくれて「ここはこうしましょう!」と
スクリプトの作りこみは本来弊社で行うべき作業も含まれていたと思うのですが、
実はサポートいただいた当初、万が一サービスレベルが期待値に達しなさそうな場合は、他社に切り替えることも覚悟していました。しかしこれまで一度も大きなトラブルもなく、結果としては
導入サービス
自治体向けの提供を含むアプリ3つに24時間365日の運用監視システムを導入ー今回
IH Conciergeへの
1つ目は「
2つ目が、特定の自治体様向けの母子手帳アプリです。健診の情報や日々の写真登録、予防接種の管理などの機能があり、紙の母子手帳と同じようにご使用いただけます。ヘルスケアデータをアプリなどで管理できる、いわゆるライフログの実現を目指して産官学が連携したプロジェクトの一環で開発しました。
3つ目が「母子手帳アプリ ウェリア」で、2つ目のアプリを当該の自治体様以外にも広く活用していただきたいと考えてつくったものです。
ー運用監視サービスについて詳しく教えてください。
運用フローの整理・導入テストの実施から、弊社の監視システムの構築・受け入れ、そして実際のシステム運用監視・障害対応までをお願いしています。
アラートには障害アラートと脅威アラートの2種類があります。前者はサーバ障害やパフォーマンス低下、バッチやAPIのログエラー、後者は不正アクセスを検知します。
アラートが発生した際の流れとしては、まず弊社の監視システムから
ー導入準備はどんなことをされましたか。
ー導入準備の中で印象に残っていることはありますか。
スピーディーにご対応いただけたという印象が強いです。2023年度中に3つのアプリを立て続けにリリースしなければならず、ご相談してから実際に運用監視がスタートするまで3か月くらいと、導入スケジュールは非常にタイトでした。
打ち合わせの頻度は元々2週間に1度でしたが、進行が遅れていたため無理を言ってほぼ毎週する形に変更いただきました。営業の方だけでなく、必要に応じてオペレーターの方も含めて密にコミュニケーションをとれたおかげで、課題を逐一つぶしていけたと思います。ドキュメントの完成度が低い段階から定期的な打ち合わせを重ねたことで、なんとか期日どおりに運用監視が開始できるように間に合わせていただきました。
ー導入準備の中で大変だったことはありますか。
メールの切り分けには悩みました。
結果的には、アカウントは1つとし、
ー導入テストをかなり入念に行ったと伺っています。
自分たちでアプリを開発することも、自治体様向けのサービスに取り組ませていただくのも初めてだったので、万全を期して臨みたいという思いが強く、導入テストには時間をかけました。
通常、導入テストは
導入効果
3つのアプリの運用監視をー1つ目のアプリに導入してから1年以上経ちますが、どんな変化がありましたか。
安心してコア業務に集中できるようになりました。運用監視に関して私がやっていることといえば、検収書を出すことくらいです。運用監視サービスは「問題が起きないようにすること」が目的なので、分かりやすく効果をアピールすることは難しいですが、「監視について何も苦労していない・困っていない」のがベストな状態だと思っています。新しいサービスをリリースした以上、セールスなどほかにやるべきことが山積しているのですが、運用監視を全て
IH Conciergeの時代からだと導入して2年近く経つのですが、
ー他に感じている効果はありますか。
社内の負担が軽減されたことを実感しています。脅威アラートは昼夜関係なく通知されてしまいますが、社内のエンジニアで24時間の監視体制を組むことは現実的に不可能です。土日に脅威アラートが出たとしても
当初から目指していた「信頼性の高いシステム」を実現できたのも効果の1つです。特に母子手帳アプリでは医療に関わるセンシティブなデータを扱うので、自治体様向けのサービスである点も含め、信頼性にはこだわりを持っていました。もし「システム障害が起きた場合はどうなるのか?」といった質問をされたとしても、「しっかりと24時間365日監視して、外部のオペレーターを用意した体制を整えています」と自信を持って答えられるようになったので良かったです。
ー同じような運用監視サービスと比べて、
「柔軟に対応してくれるところ」だと思います。例えば、アラートの検証作業などを実施する際には、
ワークフローやコミュニケーションのツールを決める際もスムーズでした。他のベンダーさんだと指定のツールを新規契約しなければならないケースもあるのですが、
検収書に関しても当初は紙で送付いただいていたのですが、保管する場所がなく困っていたので、顧客満足度アンケートの要望欄にコメントしたところ、翌月にはもうPDFで送ってくださったんです。アンケートに記載したことをすぐに反映される姿勢は、さすがですよね。
ー今後の展望を教えてください。
タイミングや内容が合うサービスがあればぜひお願いしたいですし、もし新しいサービスで障害・脅威の監視が必要になったらまた利用したいですね。運用監視サービスを探している会社さんがいるとしたら、コストとサービスレベル、今回の体験含めて自信を持って
他の事例を見る
お問い合わせ
現場のリーダーが丁寧にヒアリングし、
ご予算に応じた「ちょうどいい」提案をします。
-
システム運用監視・保守サービスReSM(リズム)ご紹介資料
クラウドの導入から24時間365日のシステム運用監視まで、ITシステムのインフラをトータルでサポートするReSM(リズム)サービスについて詳しく説明します。
-