Microsoft AzureへITシステムを「全面移行」短期間での移行に成功、運用監視に社内ヘルプデスクまでをトータルサポート

株式会社フソウ様

“水と共に生きる” 人を幸せにするための水創り、水を通しての幸せ創りをする株式会社フソウ

株式会社フソウは、1946 年 8 月に創業。2016 年に創業 70 周年の節目を迎えています。「水と共に生きる」という企業理念を掲げ、上下水道施設等の設計・施工・メンテナンスなどを行う建設部門、管材やバルブなどの資機材を供給する販売部門、鋼板製異形管・水管橋・耐震性貯水槽などを作る製造部門、そして技術の飽くなき追求に向けた水処理研究所を擁する研究開発部門など、水インフラに関係する幅広い分野に対応する綜合水処理企業として、多大な実績を誇ります。

導入の背景
数年先のビジネス判断にも即応できるIT基盤として、基幹業務の全面クラウド化を目指していた。
選定理由
「スピード感と柔軟性」「システム運用負荷の低減」への期待と、設計構築から運用サポートまで、すべて一貫して任せられる安心感から選定。
導入サービス
クラウド(Azure)へのスピード移行、システム運用管理から社内ITヘルプデスクまでのトータルサポート。
導入効果
クラウドのスピード感・柔軟性と確かな運用保守を獲得し、ビジネスチャレンジを支えるIT基盤を一通り準備できた。

導入サービス

数年先のビジネス判断にも即応できるIT基盤を求めて

株式会社フソウ(以下、フソウ)は、上下水道施設等の設計・施工・メンテナンスをはじめとして、人々の生活に欠かせない「水処理施設」に関係する幅広い分野に事業を展開する綜合水処理企業です。「水と共に生きる」を企業理念に、「安全」「安心」な社会の構築に貢献することで、確かな信頼と盤石ともいえる事業基盤を築いています。

しかし日本の人口減少傾向が続く昨今、「水」を含めた社会インフラのありかたも変化が求められると予測し、“第二の創業” 、すなわち事業の拡大や再編などへの取り組みを開始、その変革の先駆けとなったのが、基幹業務を支えるITインフラの「全面クラウド化」でした。オンプレミスの運用を一切無くし、全国30拠点以上で利用するファイルサーバに至るまで、すべてクラウド化するという計画です。この変革に先立ち、社内にはIT推進室が新設され、本格的な活動がはじまりました。

導入サービスの概要図

選定理由

スピード感と柔軟性を上げつつ、システム運用の負荷は低減したい

フソウにとって、「全面クラウド化」は当然ともいえる選択肢でした。従来の社内システムは全国に30以上ある拠点が利用していましたが、拠点ごとに少しずつカスタマイズされていたり、運用プロセスに違いがあったりと、統一的な管理が難しくなっている側面がありました。さらには、IT専任の担当者が社内にはおらず、多忙な兼務者によって運用されていたのです。IT推進室が新設された現在でも、専任者は3名のみですので、少しでもシステム運用の負荷を減らすことが重要でした。さらに重要なことは、「今後、どのような変化が求められるか分からない」ということ。その時々のビジネス判断に合わせて、サーバの拡充や機能追加をするといった柔軟かつスピード感をもった運用を実現させるには、クラウドサービスの活用が最善という判断でした。

こうして、2015年8月にクラウド活用を前提としたRFP(提案依頼書)を数社に提示、その中で変革のパートナーに選ばれたのが、株式会社DTSとDTSのシステムマネジメントサービスであるReSM(以下、DTS・ReSM)によるMicrosoft Azureを活用した提案でした。フソウはパートナーを選定するにあたり、この変革への挑戦を一緒になって取り組んでくれることはもちろん、クラウド活用による「スピード感と柔軟性の実現」「システム運用負荷の低減」を実現できるかという点を重要視しました。

導入サービスの概要

Azureを活用したスピード移行、運用監視から ヘルプデスクまでのトータルサポート

クラウド活用による「スピード感と柔軟性の実現」は、DTS・ReSMによるAzure設計構築でさっそく効果が現れました。今回のプロジェクトでは、Azureサービスに基幹系システムやファイルサーバといった情報系システム、ウイルス対策サーバといった管理系システム等を仮想マシンにて構築。メインフレームやオンプレミスで稼働していた販売・購買・会計管理等の業務システムをSAPに置き換え、Azure上へ展開し稼働させる計画です。DTS・ReSMでは、クラウドの特性を活かすことにより、これだけのシステム構築をわずか8ヶ月で完了させることができました。さらには工事原価管理システムの追加構築も、2週間ほどで仕上げています。想定外で発生したサーバリソースの緊急追加も問題無く対応でき、このケースはオンプレミスだと1ヶ月以上の遅れとなりかねないものでした。

また「システム運用負荷の低減」においては、24時間365日体制のシステム監視に加え、従業員向けのヘルプデスクサービスをDTS・ReSMでトータルに対応することで、フソウIT推進室がコア業務に注力できる体制を支えています。システム監視ではAzure内に構築した監視サーバやAzureサービスアラートで障害を検知し、24時間体制での一次復旧対応を確立。ヘルプデスクサービスでは、従業員からの直接の問い合わせを受けるITサポートデスクの機能を提供し、VPN接続の不具合といった問い合わせから、業務用スマートフォンの故障対応(故障受付、修理手配、初期設定、発送等)、PCのキッティング対応まで、幅広い業務領域をカバーしています。

導入の効果

AzureとDTS・ReSMで、「第二創業期」を確実に支えるIT基盤を実現

DTS・ReSMの提案を採用する最後の決め手となったのは、「企画、設計、構築からサービスイン後の運用サポートまで、すべて一貫して任せられる安心感」でした。フソウのIT推進室は限られた人数で第二創業期と位置づけられた変革のプロジェクトを進めていかねばなりません。DTS・ReSMは提案作成の段階からフソウに頻繁に足を運び、課題やニーズをきめ細かく拾い上げてシステム化へ反映していきました。プロジェクトの開始後には、3カ年のITロードマップを一緒になって改訂するまでに協力体制を整えることができました。確かな技術力と顧客本位の姿勢が、今回のスピード構築の実現につながったとの評価です。

また、重要な基幹システムの運用・保守は信頼できるパートナーに任せる必要がありました。その点において、24時間365日のシステム監視からヘルプデスク対応までを一貫して対応できるDTS・ReSMは、IT推進室の運用・保守プロセスを大きく担い、よりビジネスニーズに近い活動への注力をサポートしています。

新しい挑戦や新規事業を検討する際に、必要となるシステムの要件定義に時間をかけられる時代ではなくなってきています。今回、Microsoft AzureにITシステムを全面移行したことで、新たなシステム投資が求められる場合にも、即座にAzureのインスタンスを追加してサーバリソースの調達が可能となりました。また同時に、ITシステムを支えるパートナーとしてDTS・ReSMを得たことで、クラウドのスピード感と柔軟性を理解した設計構築と確かな運用保守をスピーディに整えることができます。数年先のビジネス判断にも即応でき、挑戦する姿勢を支えるIT基盤が一通り準備できたのではないかとのお話です。

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