ネットワーク運用監視導入のよくある失敗例はありますか?またその対策はどうすれば良いでしょうか。

ネットワークの恒常的な利用は、運用監視業務によって守られています。「監視」の名のとおり基本的な業務ではありますが、多くの企業が間違った運用監視の導入を行っているようです。
こちらでは、「ネットワークの運用監視」の概要や、導入時に起こりがちな失敗例をご紹介します。

ネットワークの運用監視とは?

ネットワークの運用監視とは、ネットワークの動きに注目し、状態をチェックする仕事です。システム・ネットワーク系では、経験の浅い人材を最初に配属する部門として認識されています。高いスキルが求められることはありませんが、ITインフラを安定的に利用するためには非常に重要な役割です。

具体的には、監視端末や「JP1」「Tivoli」「WebSAM」「Nagios」「Zabbix」といった監視ツールに表示されるネットワークの状態画面を眺めながらチェックを行います。ネットワークや機器やサーバなど、ハードウェアに触れることは多くありません。

多くの企業では、ツールにプログラムを書くことでオリジナルの機能を付与していますが、運用監視の担当者がプログラミングを担当することはあまりないようです。

同じように監視業務を行う「サーバ監視」とはしばしば混同されます。サーバは「目的地」、ネットワークは「経路」例えられています。データや情報が集積するサーバの状態を監視するのがサーバ監視、それらが行き来する経路の状態を監視するのがネットワーク監視です。

ネットワークの何を監視しているのか?

ネットワーク運用監視がネットワークの状態をチェックする取り組みであることは上述したとおりです。具体的にどういった事象をチェックしているのでしょうか。具体的には、監視の内容によって「死活監視」と「リソース監視」の2つに大別されています。それぞれについて、以下でご説明しましょう。

・死活監視

ネットワークが稼働しているどうかを確認することを「死活監視」と呼びます。エンジニアがどれだけ強固なシステムを組み上げても、エラーの可能性を完全に否定することはできません。また、ハードウェアの故障も起こり得ます。一方で、規模感の大きいネットワークであれば、障害が起きたときの損害は計り知れません。死活監視はそういった異常を速やかに察知し、迅速な対応をとるために必要な、最も基本的なネットワーク監視です。

・リソース監視

CPU、メモリ、ディスクなど、システムやハードウェアの稼働状況を確認する運用監視を「リソース監視」と呼びます。中長期的な既婚の負荷を把握し、リソースを適切に分配、増強するために実施されます。死活監視とともに、ネットワークの安定した利用のためには重要なネットワーク監視です。

自社での運用監視導入でよくある失敗例

ネットワークの運用監視を導入したばかりの企業が陥ってしまいがちな失敗例をご紹介しましょう。

・監視すべき対象を明確にしないままオーバースペックなツールを導入してしまう

企業が運用監視すべき対象は、ネットワーク以外にもサーバやセキュリティなど複数あります。必ずしもこれらすべてを監視する必要はありません。しかし、「すべてをカバーできたほうが好ましいはず」と、オーバースペックでハイコストなツールを導入してしまう企業が多いようです。

・社内の人的リソースが足りなかった

ネットワークの運用監視業務は、基本的な業務ではありますが、決して片手間にできるものではありません。社内の人間に担当させようとツールを導入したものの、いざ運用監視が始まると人的リソースが足りなくなってしまう事態が頻発しています。さらに、兼任することになった担当者は、コア業務の生産性も下がってしまいます。

・低コストで技術の低いサービスへのアウトソーシング

ネットワークの運用監視をアウトソーシングすること自体は一般的です。しかし、コストばかりを気にしていると、技術力が十分ではない業者のサービスをチョイスしてしまう可能性があります。

まとめ

ネットワークの運用監視は、監視ツールを眺めながらネットワークの状態を注視する業務です。また、基本的に担当者は2交代制、3交代制で、24時間監視を続けます。基本的な業務ではありますが、上述したように社内の既存リソースで実施しようとすると、コア業務の生産力低下は免れません。そのため、多くの企業がネットワーク運用監視の外部委託を選択しています。社内に十分なりソースがない場合は、外部委託を検討されてはいかがでしょうか。

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