顧客ごとに異なっていたカスタマーサービスツールをJira Service Managementに『統合』
企業の成長に合わせたITサービスマネジメントシステムを構築

クラウドエース株式会社様

クラウドエースは、Google Cloud のプレミアパートナーとして、Google Cloudの導入支援から移行・開発・運用保守までをワンストップでサポートしています。その技術力は、2023 Google Cloud Partner of the Year–Japanで3部門を受賞するなど、高く評価されています。

導入の背景
組織の拡大にともない、お客様とのやりとりと社内連携が課題に。
選定理由
システム運用監視の豊富なノウハウから、DTSが提案する『ITSM導入支援サービス』を採用。
導入サービス
顧客側のリクエストを『Jira Service Management』により社内のITSMツールに統合。
導入効果
全社で情報共有が可能になり、より付加価値の高いサービスの提供が可能に。

導入の背景

社内の情報共有、連携の強化が急務

クラウドエースは、Google Cloudの導入・開発から運用保守までをワンストップで提供しています。そのビジネスはクラウドの普及とともに急速に拡大しています。
クラウドエース株式会社 技術本部 企画・戦略室 部長の矢作誠一氏は、ビジネスの拡大とともに組織も拡大していきましたが、問題を抱えていたと振り返ります。
「社員数がこの数年で5倍ほどに増加しました。コロナ禍直前は70名ほどでしたが、現在は国内だけで約330名です。コロナ禍によるリモートワーク下での増員だったこともあり、社員間の情報共有や連携に課題を感じていました。」(矢作氏)
同社技術本部 企画・戦略室 副部長の宇野隆志氏は、組織の規模に合わせた仕組みの必要性を指摘します。
「以前の50名ほどの規模の頃は、1つのフロアで互いに顔の見える距離に技術者がいたので、誰がどのお客さまのどんな案件を担当しているかを、お互いに把握できていました。しかし、300名の組織では何らかの仕組みが必要で、システムの導入は喫緊の課題でした。」(宇野氏)

選定理由

DTSが持つ技術力とノウハウを評価

100名以上のGoogle Cloud資格保持者が在籍するクラウドエースは、5年連続で「Google Cloud Partner of the Year」を受賞するなど、Google Cloudパートナーとして高く評価されています。
「クラウドエースは保守サービスを強化していく方針を定め、他社に先駆けて対応したいという思いがありました。そのためにもITSMツールの導入が不可欠でした。」(矢作氏)
そのため、クラウドエースがITSMツールの導入検討を始めたのは2022年12月でしたが、本格運用はいち早く翌年の10月に設定されました。このタイトなスケジュールを達成できるかもITSMツールや導入支援会社を選択する重要なポイントになりました。

ITSMツールおよび導入支援ベンダの選定に当たっては、複数社からの提案がありましたが、最終的にDTSが提案した『ITSM導入支援サービス』が選定されました。
「決断を大きく後押ししたのが、DTSがシステム運用監視サービス『ReSM』を提供している点です。良いツールを提案してくれるだけでなく、長年にわたる運用保守サービスのノウハウ蓄積があり、当社とともにあるべきITSMの姿を構築していけるという期待がありました。」(矢作氏)
クラウドエースのビジネスの中でも、 Google Cloudの運用保守は重要な位置を占めています。効率化と高度化を実現するITSMツールである「Jira Service Management」と、DTSの運用保守ノウハウは、クラウドエースが抱える課題解決の最適解といえるものでした。

クラウドエース株式会社 技術本部 企画・戦略室 部長 矢作 誠一
クラウドエース株式会社 技術本部 企画・戦略室 部長 矢作 誠一 氏
技術本部 企画・戦略室 副部長 宇野 隆志
技術本部 企画・戦略室 副部長 宇野 隆志 氏

導入サービス

顧客側のインターフェースを変えずに、社内ITSMツールを統合

ツールの選定から本格運用までの期間が短期間であったことに加え、今回の導入にはもうひとつの「ハードル」があったといいます。
「要件(ゴール)がしっかりきまっていれば、期間が短くてしんどいけれども、そこに向かって進んでいくだけです。しかし今回は、ゴールを決めながら、実装も進めていくというやり方を取らざるを得ませんでした。とうぜん、ゴールが変われば、それに柔軟かつ迅速に対応していく必要があります。その点でDTSは非常に良く対応してくれました。その時々のゴールを踏まえて課題を予測し、先回りした提案がありました。細かなお願いをしなくても自走的に物事が進むところに豊富なノウハウを感じました」(宇野氏)
「関連プロジェクトのメンバーに向けた社内調整のサポートをはじめ、そのほかにも複数案を提示することで当社の要望を整理しスピード感ある進め方をしてくれる事が多く、タイトなスケジュールでの導入を力強く推進してくれたと感謝しています。」(矢作氏)

2023年2月から要件定義がはじまり、4月からは実装開始、6月から社内試験運用、7月には一部のお客様の試験運用が始まるという厳しいスケジュールですが、現在、10月の本格運用に向けた準備が進められています(取材は2023年8月末)。
「お客様側は従来どおりのツールを使用していただくので、操作感などに変更はありません。お客様側のツールとJira Service Managementを連携することで、これまでさまざまなツールを使用していた社内のITSMツールの一本化を実現しました。」(矢作氏)

導入効果

「運用監視」をより付加価値の高いサービスへ

クラウドエースでは、今後、すべてのお客様に対してのITSMプラットフォームとしてJira Service Managementを使用していく計画です。
「Jira Service Managementはほかのシステムと連携しやすいという印象です。データ連携などは最小限の手間で実現できるツールや機能が揃っているので、重要な部分に社内リソースを集中できます。」(宇野氏)
「“運用監視”というと、IT業界では利益を生み出さないコスト部門という印象を持たれがちですが、Jira Service Managementは新しいバリューを生み出すプラットフォームになると期待しています。お客様のさまざまなデータを集約して分析することで“システムの健康診断”のような新たなサービスを提供していくことが可能になりました。」(矢作氏)
Jira Service Managementの導入によって課題であった社内の情報共有と連携強化を実現したクラウドエースでは、従来の「運用監視」の枠組みを超えた価値をお客様に提供しようとしています。
DTSはこれまでに蓄積してきた運用監視サービスのノウハウを活かして、これからもクラウドエースが提供する価値あるサービスをサポートしていきます。

Jira Service Managementの概要図
目次

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