システム運用のよくある問題は何ですか? また、その改善方法を教えて下さい

システムを活用して事業を行なっている企業は、もれなく運用業務を行っています。もちろん、システムの安定した稼働が守られていればひとまず問題はありませんが、実際には、見えない課題を運用業務に抱えている企業は少なくないようです。運用改善を適切に行い、問題点を取り除く必要があります。
こちらでは、運用改善の概要や代表的な問題と改善方法についてお話します。

システムの運用改善とは?

今日において、システムは導入以降まったく変化しないということはあり得ません。運用にも、適宜改善が求められます。運用改善は、その名のとおりシステムの運用を改善していく取り組みです。

一口に運用改善と言っても、現場によってさまざまな取り組みが含まれます。サーバの負荷軽減、システムのスリム化なども運用改善の範疇です。業態によっては、システム自体の仮想化や、コスト削減対策などを運用改善として行っている例もあるようです。

運用以上に定型化せず柔軟な姿勢が、改善には求められます。現場のニーズや最適なコスト感を反映した運用改善を提案することが大切です。

システム運用でよくある問題と改善方法

“システム運用において起こりがちな問題についてピックアップしてご紹介しましょう。また、改善するための取り組みについてもご紹介します。

システム運用の現場では、以下のような問題が発生しがちです。

・予算管理、実績管理が形骸化している

運用管理の目的が形骸化しており、作業報告に実際の作業内容が反映させない例は少なくないようです。本来、実績を反映すべき予算案も、前年度を踏襲しているだけというケースが横行しています。

・ゆとりを欠いた担当割

それぞれのシステムには担当者がアサインされていますが、反対に1人の担当者に依存しすぎる体制ができています。また、熟達した担当者に対してはフランクな意見を言いづらい風土が醸造されており、円滑なコミュニケーションを阻害している例も少なくありません。

・直接的に運用とかかわりのない作業

報告・ログの管理など、直接的に運用とかかわりのない作業が担当者のリソースを圧迫していることがあります。複数チームで運用を行っている場合、最適化されていない役割分担によりチーム間での情報伝達が非効率になっているケースもあるようです。

・非効率な問い合わせ対応

ユーザからの問い合わせに対応するフローが確立されていないため、複数回のやり取りが発生し、無駄な工数と時間が発生しています。典型的な問い合わせに対して、回答を用意していないような場合も非効率です。

・可視化で解決の糸口をつかむ

上述した問題を解決するために大切なのは「可視化」です。まず、担当者それぞれの作業実態を可視化します。必要な作業をレベル分けしていくことも有効です。

担当者に一任されていた作業を可視化することで、属人化を防ぐことができます。また、自動化できる作業が見えてくるかもしれません。必要性が疑問視されるような作業は、積極的に廃止してよいでしょう。

システムの運用改善にかかるコストとその削減方法

システムの運用改善にかかわるコスト、またそれぞれの削減方法についてお話します。

・システム・DB・サーバそのものにかかるコスト

システム・DB・サーバそのものコストに軽減の余地が残されているかもしれません。複数のシステムを使用している場合、データベースを分散させている場合などには、統合することでソリューションとなるかもしれません。プロセスが効率的になるほか、ハードウェアが少なくなるためその分のコストも軽減できます。

・運用

オンプレミスでサーバ・システムを運用している場合は、障害対応も含めて自社で完結させなければなりません。担当者にとって大きなプレッシャーになるほか、そもそも人材を育成するために大きなコストと時間を割くことになります。クラウドシステムを利用すればクラウドサービスの提供業者に障害対応を任せられるほか、近年では運用そのものをアウトソーシングする手法も目立っているようです。

・ハードウェア

使わないハードウェアに関しては、維持費の負担を軽減するため早めに処分するのが賢明です。「使えるものは使う」という現場が多いようですが、世代が違うハードウェア同士で通信を行っていると、通信コストが発生してしまう場合があります。可能な限りハードウェアの世代は揃えるのが理想的です。

パソコンに関しては、リースで調達する企業も増えてきています。より高性能なものが必要になったタイミングですぐに切り替えられるというメリットがあるようです。

まとめ

運用はコスト面・工数面での問題が潜在化している可能性があり、常に改善が求められる業務です。一方で、問題を自覚していたとしても通常の運用業務を行いながら改善していくのは簡単ではありません。多くの企業は運用業務を外部委託することで、この課題を解決しています。運用に課題感を見出している企業の担当者様は、運用のアウトソーシングを検討してはいかがでしょうか。

この記事の著者

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ReSM(リズム)サービス担当者
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