システム運用コストの50％削減を達成！ハイブリッド型ReSMの導入で、品質の向上とコスト削減を両立。

社会人をターゲットに、スキルアップにつながるスクール事業を展開
都市部を中心に多くのビジネススクールを運営。受講生の管理や会計などのスクール運営にかかわる基幹業務を自社システムで一括管理している。
■システム概要
・規模：サーバ機器 約70台
・利用OS ミドルウェア：Windows/Linux/SQL Server等
・インフラ設置場所：社外データーセンター

次期ビジネス戦略を支える新基幹システムのリリースが迫る中、システム運用の現場は最終テストと移行作業に追われていました。さらには現行システムの運用作業も平行して行っていたため、新システムのリリースを目前にしながら運用設計や体制の整備が思うように進まず、システム担当者様の大きな悩みとなっていました。

新システムはビジネスを支えるクリティカルなものとなりますので、稼働停止は極力さけねばなりません。そのためにシステム監視の仕組みを導入したのですが、これが大きな問題となっていました。アプリケーションのエラーやシステムリソースの異常値などを中心に、月に数千件もの障害アラートが発生していたのです。

それらのアラートは重要度に応じた対処が必要となるのですが、膨大なアラートを都度確認するだけで多くの稼働をとられ、さらには本当に重要なアラートを見落とす原因ともなっていました。
このような状態が昼夜土日を問わず発生し、システム運用の現場が非常に厳しいものとなっていたのです。

このような課題に対して、まずは運用体制を整理・改善し、稼働の適正化をはかることをご提案し、ReSMの導入を決定して頂きました。ただし、導入にあたって非常に難しい目標が設定されます。それは、運用整備による運用稼働の削減も含め、運用コストを全体で50%削減。さらには、その削減分をビジネス戦略投資として改善活動にシフトできる体制とすることでした。

お客様の目的は「運用現場を楽にすること」では無く「システム運用部門をビジネス貢献できる部隊に変革すること」だったのです。

システム運用のほとんどを内部で実施していた体制から、24時間365日のリモートセンターを持つReSMを利用することで、日々の運用コストはもちろん、システム運用担当者様の稼働や夜間休日などの対応を大幅に削減。

さらに運用の設計、整備をおこなう専門エンジニアをReSMから派遣しました。お客様先に常駐することで、ビジネスニーズに従ったシステム運用の最適化ができる体制としたのです。これにより、新システムリリース後に予想されるトラブルをお客様と密に連携しながら洗い出すことができ、多くの不具合を未然に防ぐことにつながりました。

このように「低コストなリモートセンター」と「専門エンジニアの現場常駐支援」というハイブリッド構成でのシステム運用改善活動により、コスト削減と品質の向上を両立できました。結果として目標であった運用費用の50%削減を達成し、戦略投資へのシフトが可能な体制を整備することができました。

障害アラートの具体的な削減方法は？

多発する障害アラートの整理においても、このようなハイブリッド体制が大きな効果を発揮しました。まずは常駐のエンジニアにてアラートが発生する原因を分析。システム自体や監視設定の改善ポイントを洗い出し、改善プロセスの策定、提案を行いました。

また、アラートの確認作業をReSMセンターに移管し集約化することで、その発生源と影響範囲を突き止めやすくしました。それにより、障害アラートの重要度と緊急度が整理でき、本当に必要な障害アラートのみを発出する仕組みへと転換。障害アラートを大幅に削減し、障害対応における運用性を改善しました。同時に障害アラートへの対応ナレッジを蓄積し継続的な改善プロセスを回す土壌を醸成しています。

それらを24時間365日で対応し、ミッションクリティカルなシステムの保守レベルをアップさせ、さらに豊富なアウトソーシングメニューとの組み合わせがコスト削減に貢献しています。